沼に飛ぶ!!

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田舎が舞台のアニメが好きだけど現実の田舎は嫌い

 近年、「ゆるキャン△」や「のんのんびより」といった、田舎の風景の美しさが描かれるアニメが人気を集めており、私もそういったアニメに癒されている。コンクリートジャングルに暮らしているから、緑豊かな木々やどこまでも広がる青い空に飢えているのだろう。だが、実際の田舎はアニメのなかとは違う。


○話題が他人のうわさしかない

 田舎において人々はなぜか他人に対して異常なほど関心をもっており、会話といえばうわさ話ばかりだ。だれだれが何をしていた、何を言っていた、などどうでもいいことこの上ない話を延々としている。乗っている車種まで把握しているので、だれだれの車がいついつどこにあった、なんていうプライバシーな情報まで瞬く間に拡散される。もちろん、うわさ話が楽しいのもわかる。だが、会話の始めから終わりまで他人のうわさ話というのはおかしいのではないだろうか。特に、閉鎖的な人間関係のなかで少しでも周りと違ったところがあれば盛んにうわさする。「ゆるキャン△」においてキャラクター同士がグループ行動をするとは限らず、それぞれの心地よい距離感を保っているというのは現実の田舎ではありえない。グループの輪から外れ一人で行動するりんちゃんは孤立し、ひそひそとうわさ話をされることになるだろう。


○男女関係の話について一切デリカシーがない

 うわさ話で特に盛り上がるのが男女関係の話だ。ときに、だれだれとだれだれが合ってるんじゃないか、と火のないところに煙を立ててまでうわさする。そして田舎の人々はほぼ初対面の人に対しても平気で「彼氏/彼女はいるの?」「結婚してるの?子供は?」「てゆうか彼氏/彼女いたことあんの?」などと聞く。彼ら彼女らにとっては性的経験の有無さえ挨拶がわりに聞けるものだ。そういったことはある程度仲を深めてからする質問ではないだろうか。


○タクシーの運転手が失礼すぎる

 田舎といえば車社会であり大体の人がマイカーを持っているが、病院への通院などタクシーを必要とする場面はある。しかし都会ほどタクシーの数は多くない。競争がないためか田舎のタクシーの運転手は往々にして横柄である。敬語を使うことは当然のごとくなく、こちらに返事すらしないこともある。そして乗客から得たプライバシーな情報を他の乗客に平気でばらまく。プロフェッショナルとしての守秘義務などない。夜に短距離でタクシーを呼んだだけで、「傷モノになったら困るからね、ヘヘヘ」となどと言って、気味の悪い笑みを浮かべていた。それが高いタクシー料金を支払う乗客への態度であろうか。


○田舎の人情なんて存在しない

 田舎には都会にない情があって優しい人々がいっぱい、なんてアニメのなかにしかありえないことだ。実際の田舎の人間は、精神的に落ちこんている人間に対して冷たいものだ。うつ病といった精神病が誰にでも起きうるものであること、それを防ぐための休養やメンタルケアが重要であること、といった都会では当たり前になっている考えが田舎にはない。精神的に病み、コミュニティから抜け落ちていく人間は見てみぬふりをされるだけだ。「最近元気ないけどどうしたの?」といった働きかけはなされず、精神病により誘発されるミスやとろくささを陰で笑いものにする。こうして閉鎖的コミュニティの一定性を保とうとするのだ。


○街並みが醜悪

 田舎といっても様々ではあるだろうが、アニメのなかのような美しい田舎を現実で探すのは難しいだろう。コンクリートの車道脇に狭い田畑が広がるなか、プレハブのような安っぽい建物がポっとある。そういった変わりばえのしない道路をしばらくいけば、カラオケやボーリング、ファミリーレストランといった大型の遊興施設が集まる通りにでる。そこが町で唯一の遊ぶ場所なのだ。クリーニング店の看板はピンクや青、黄色といった原色の組み合わせで醜悪極まりない。車からみて目立つことしか考えられておらず、そこに景観の美しさといった概念はない。


○アニメのなかのファンタジーな田舎が好き

 現実の田舎は嫌いだけど、アニメのなかの田舎は美しい。「星空へ架かる橋」のように美少女たちと川遊びするのもいいし、「ヨスガノソラ」のように田舎の独特な閉塞感のなかで追い詰められていく人間関係もいい。「ひぐらしのなく頃に」のように田舎の謎の風習で幼女が崇められてるのもいい。ヒロインが神社の巫女さんだったり、主人公が地主の息子でなまり言葉を話すのにも萌える。どうしてアニメのなかの田舎は現実と違ってロマンであふれているのだろう?それは私と同じように現実の田舎に絶望した人たちが、自分の田舎への理想を詰め込んでいるからなのかもしれない。

アニメ:ストライクウィッチーズにおける美少女アニメの違和感を説明するリアリティ

 ストライクウィッチーズ島田フミカネ氏のイラストコラムがもとになったメディアミックス作品であり、1期アニメが2008年放送でその後も2期、劇場版、OVAブレイブウィッチーズ(スピンオフ)と制作されているかなり息の長いコンテンツです。3期が2020年秋アニメとして放送されましたが、1期の頃から変わらない魅力的なキャラクター、王道で燃えるストーリーでした。いわゆる美少女+ミリタリーものの先駆けと言える作品でもあり、実在の第二次大戦時代の軍人がモデルとなった美少女たちが、ネウロイという謎の敵と戦うというストーリーとなっています。銃や戦艦といったミリタリー描写の細かさも長期シリーズの人気を支えています。



○なぜ少女が戦うのか


 日本のアニメーションにおいて主人公たちが少年少女であることは多いですが、「なぜ大人ではなく少女が世界の危機と命をかけて戦わなければいけないのか」という疑問を持つ人もいるかと思われます。これに対してストライクウィッチーズでは、ウィッチの魔法力が10代の少女のみに現れるものだから、ということになっています。主人公の宮藤の祖母など一部例外はありますが、基本的にウィッチの魔法力は20歳あたりで失われ、引退したり、後方の司令官や教官といった普通の軍人になることになります。宮藤を導いてきた坂本少佐もこの魔法力の低下と前線で戦いたいという気持ちの間で悩むことになります。ウィッチとしての人生は数年と儚い命なのです。終わりがあるからこそ、ウィッチの強さも気高さも美しく描かれています。



○なぜ年頃の少女が恋愛をしないのか


 ストライクウィッチーズの世界ではウィッチがアイドル的な人気をもつこともあります。軍隊という男所帯でウィッチが恋愛をすることはないのでしょうか。男性がメインターゲットの美少女アニメだから男と恋愛なんてさせないのだろうと考える人もいるかと思いますが、ストライクウィッチーズでは「ウィッチは男性と関係を持つと魔法力を消失するから恋愛はできない」ということになっています。そもそもウィッチたちが10代の少女であるにも関わらず軍曹や少佐という階級を持っているのは、上官という立場を持つことで若い兵士の恋愛対象になることを避けるためなのです。1期にはそれを基にしたエピソードもあり、ウィッチであるにも関わらず恋に落ちて苦しむミーナ中佐が描かれています。ちなみにもちろん、ミーナ中佐はおでこにチューする程度の関係しか持たなかったため魔法力を失ってはいません。ミーナ中佐は宮藤が男性兵士といい雰囲気になったところを、宮藤が自分と同じような苦しみに合ないようにするために邪魔します。これは個人的な事情で宮藤に干渉して勝手だともとられるかもしれませんが、そもそもウィッチは恋愛禁止なのです。そして軍隊である以上、命令には従わなければなりません。



○少女同士の擬似恋愛的な関係は終わらないのか


 こうして女子校状態となっている統合戦闘航空団では、ウィッチたちは生活を共にする家族であり、戦場における仲間であり、失われた同じ祖国を思う友達であり、上官であり後輩でもあります。激しい戦いや温かい日常を通してウィッチたちは深い関係性を築いていくのですが、そのなかには少女同士が恋愛のような感情を抱くこともあるようです。エイラとサーニャ、トゥルーデとエーリカあたりが特に顕著で明らかに頬を赤くしたり、嫉妬したりしています。美少女アニメにおいて「なぜ女の子同士が恋愛のような関係になるのか」という違和感を感じてしまう作品も多いかと思うのですが、ストライクウィッチーズでは前述のウィッチの特殊な環境により、少女同士が強い愛情を持つことが自然に描かれています。例えば2期においては、坂本美緒は魔法力の消失で使命が果たせなくなることに苦しむのですが、後輩である宮藤が成長して自分の意思を継いでくれることで、上官としての誇りと後輩の宮藤への愛を感じるのです。ウィッチとしての短い時間が終わって大人になれば、男性と普通の恋愛をして結婚するのかもしれません。それでも確かに、少女たちは恋愛的な関係を結んでいた時間があったのです。



○「わたしにできること」をしてみんなを守る


 ウィッチたちは固有魔法を持っており、それがキャラ付けやストーリーの要になっています。宮藤の固有魔法は治癒とシールドであり、主人公としては地味にも思えます。(最終回付近の盛り上がりでは魔法力を炸裂させてとてつもなく大きいシールドで攻撃するようにはなります)宮藤の治癒とシールドはみんなを守りたいという気持ちを象徴するものです。ウィッチ同士の深い関係性が描かれたからこそ、みんなを守りたいという宮藤たちに共感し、応援したくなるのです。ストライクウィッチーズはパンツがズボンだったり、魔法力を使うとケモ耳が生えたりと男性向けの色物アニメと見られがちですが、美少女アニメにおける非現実性への違和感を感じさせないような、リアリティを持っている作品だと思います。ところで彼女たちが戦っているネウロイとは何なのでしょうか。1期で登場したネウ娘はなんだったのでしょうか。501統合戦隊は今後どうなるのでしょうか。今後も次のシリーズが制作され長く愛される作品であることを願っています。

どう考えても人間は子供より大人の方が楽だし、猫は子猫より成猫の方が可愛い

○子供より大人の方が楽


 最近不愉快なテレビCMがある。人気漫画のONE PIECEのキャラクターが、現代の日本の学生生活を送るという日清カップヌードルのCMだ。転校することになったビビが電車でスマホから動画を受けとる。それはルフィ達が横並びになって拳を上に突き上げるところを後ろから撮ったものだった、というのがそのCMである。学生時代の友達同士の絆の美しさを描いたようだが私にはそんなものはなかったので、本当にしゃらくせぇ!としか思わなかった。そもそもONE PIECEって現代日本ではありえないような辛い過去を抱えたキャラクターが描かれたりしていて、そんな仲間!絆!スバラシイ!だけの漫画じゃなかった気がするのですが・・・。このCMを楽しめるような、学生時代は楽しかったと言う人だって学生のときは学生なりの悩みを抱えていて、辛かったのを忘れているだけだと思う。私は学生の頃が辛かったのを覚えている。



○学校で授業を受けるのが苦痛


 まず、学生は学校で授業を長時間にわたって受けなければならない。大人になってごくたまに授業というものを受ける機会があると、よくこんなことを学生時代には出来ていたなと思う。飲食や携帯をいじることも許されず、ただ席に座って人の話を聞くのは苦痛だ。集中しているのはもって20分、面白い授業でも40分が限界。こんなことを中学〜高校時代は50分×6、大学時代は80分×4、週5日していたなんて考えられない。それだけでも過去の自分に表彰状をあげたい。おそらく授業というのは頭のいい人、情報を他人の話から受けとる能力の高い人でないと意味がない。そういう人にとっては、必要な情報がコンパクトに説明される授業というものが効率いいのだろう。私は人の話を聞くのが苦手なので、参考書で丁寧に説明されているようなことが黒板に書かれていて、それをまたノートに写すなんてことに全く意味を感じなかった。かといって内職(授業中に他の勉強を自分ですること)もするような度胸もやる気もないので、ほとんどの時間を寝て過ごした。同じように考える生徒もいたのか、耳栓をして授業をシャットアウトして内職していた人がいた。その子は教師にひどく怒られていたけれど、私の高校の校風なのか、そういったときは生徒も教師に果敢に反論していた。そういった女生徒の生意気な主張による舌戦で授業が中断されるといったことはよくあり、私は傍観しているだけだったけれど、その時間は楽しかった。そもそも勉強というものはインプットとアウトプットのバランスが重要になってくる。インプットとは教科書や参考書を読んで情報を理解し覚えること、アウトプットとは自分の頭から情報を取り出して外に書き出したりすることだ。これを交互に繰り返すことで記憶が定着する。受験勉強はほとんどが暗記なのでこのあたりを早めに理解した要領のいい人、またはがむしゃらに何十時間も勉強する人が受験を制する。学校においてはインプットの機会は授業しかなく、アウトプットの機会は定期試験しかない。今になってみると、こんな要領の悪い場所によく長時間・長期間いれたなぁと思う。



○休み時間も苦痛


 また、休み時間というのも苦痛だった。私は女子の友達グループというものにうまく所属できなかった。それでも仲がいい人はいたから世間話なんかをして時間をやり過ごしていたけれど、そこでも何を話していいのかわからなかった。女子同士というのは「同調」が最も重要である。つまり、私はあなたと同じ気持ちだ、と示すことだ。古代において人間は狩猟採集時代が長かった。男は狩りに行き、女は食べられる植物を探す。女に与えられたこの採集という役割では、どこに食べられる植物があるのかという情報を女同士でやり取りする必要があった。そのため、現代でも女は集団での調和と言語によるコミュニケーションを重要視している。そして女同士の会話において重要なのは面白い話をすることではなく、共感のえやすい話をしたり、相手の話を肯定することで「同調の意」を示すことだ。私はあなたと同じですよ〜ということである。見た目や学力、財力、どんな男と付き合っているのか、結婚はしているのか、子供はいるのか、子供は何人か・・・等、女同士は死ぬまで比べられ続ける。そのなかで相手が自分と同じステージにいるのかを探り合い、同調する。そうでないと嫉妬され、グループから外されることになるのだ。現代では一人でなんとかなることも多いけれど、狩猟採集時代においてハブられることは死に直結した。その遺伝子が現代でも女同士の同調圧力として脈々と受け継がれているのだ。



○ktgiの母親はktgi


 私は高校時代、なぜか涙が止まらなくなることがよくあって保健室で意味もなく泣いていた。一度涙腺が決壊すると1時間くらいは涙が止まらない。保健の先生は困って、友達と嫌なことがあったの?とか家で嫌なことがあるの?とか聞いてきたけれど、自分でも泣く原因はよくわからなかった。多分、いろいろ辛かったのだと思う。とりあえず保健室に行けば、授業も休み時間もなくカーテンに囲われたベッドにいることが出来た。ここで保健の先生が教室に戻ることを難しいと考えると、母親を呼んで迎えに来てもらうことになるのだが、ここでの私の母は全く同調というものをしてくれなかった。「歌のレッスンに行くところだったのに」とか文句を言いながら来て、私が泣いた理由を聞くこともなかった。当時は冷たい母親だと思っていたが、今になるとそれが自己憐憫や被害妄想の激しい私にはちょうどよかったのではないかと思う。私は職業上、様々なktgiを見てきたが、そこで思ったのが、ktgiの母親は余りにも子供に対して全てを肯定しすぎるということだ。ktgiが「私はこんなことをされた〜!」と騒ぐとその母親は「○○ちゃんかわいそう!ひどい!」と一緒になって騒ぐのだ。つまり、子供に同調しすぎなのである。このことでktgiの自己憐憫と被害妄想を加速させてしまっているように思える。今になってみれば、私の母親が全くそういうタイプではなく、どちらかといえば同調というより空気の読めないことを言ってしまうタイプであることは、私にとって良かったのだと思う。



○猫は子猫より成猫がかわいい


 話は変わって、猫がかわいいというのは揺るぎない事実だが、猫は子猫より成猫の方がかわいいと思う。もちろん子猫も本当にかわいい。目が大きくクリっとしていて高い声でミー!と鳴く。頼りなくヨタヨタと歩いていて、これより純粋でかわいらしい存在なんてないと思う。だがそんな子猫も大人になるとふてぶてしい顔つきになり、私を馬鹿にしきった目で見下し、ニャー!と鳴くときはなにかしらの要求か不満を示す時のみである。今日も私の部屋を太い脚でのしのしと歩いている。それでもかわいい。こんなにかわいいのにふてぶてしい態度でいることがかわいい。あざとさというものがなく、ごはんをもらうとき以外は媚を売らない。自分のかわいさにあぐらをかき、目やにをつけた不細工な顔でいつも私を監視している。そこがかわいい。とにかくかわいい!猫は子猫もかわいいですが、成猫になるとよりかわいいと思います!!

【病院あるある】シルバニア病院まとめ〜全部実話、解説付き〜

受動喫煙で肺癌になる患者

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 研修医のときに経験した症例です。奥さんは全く喫煙したことはなかったのですが、ご主人がヘビースモーカーだったようです。奥さんは副流煙を日常的に吸って、受動喫煙で肺癌になって亡くなりました。ご主人は自分のせいだと気づいていなかったようで、「よくやってくれました・・・。」とかしみじみしていて、いやお前やん!と思いました。
 
 
②親の喫煙で子供が乳児突然死症候群(SIDS)になる
 

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 私が当直をしているとき横の小児科外来で起きていたことです。小さな子供が死ぬとそれはもう悲惨な雰囲気になるものです。生後4ヶ月〜1歳ごろの主に男児は乳児突然死症候群(SIDSという疾患で突然死することがあるのですが、その原因として親の喫煙が挙げられます。この父親は小児科の先生を殴っていましたが、いやお前やん!と思いました。
 
 
お薬手帳を持ってこない患者
 

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 薬局でよくお薬手帳持ってきてください、と言われると思いますが医者こそお薬手帳を必要としています。他の病院で出ている薬がわからないと、なんの持病があるのかわかりませんし、薬の副作用で症状が出ていることもあるので、対応も変わってきます。これは力作だったつもりだったのですが、意味がわからないと言われてしまいました・・・。医者の友達はあるある〜!と言ってくれました。少ない画像だけで言いたいことを伝えるのって難しいなぁ。
 
 
④当直明けもそのまま日勤があるのが辛い
 

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 多くの当直医(夜間の救急患者をうける医者)は普通に日勤をこなしたあと当直業務をしてそのまま次の日の朝から日勤をこなすことになります。ナースはタイムシフトがしっかりしているので当直のあとは帰れますしその次の日も休みです。当直医だけ他の病院からのアルバイトを雇ったりだとか、なんとかこの状況を改善しようという動きはあるのですが、なかなか医者の少ない地域では難しいようです。
 
 
⑤病院での業界用語
 

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 どこの業界でも業界用語はあります。病院での隠語として他にはエッセン(ドイツ語で食事のこと)などがあります。これを友達の医者に見せたところパフォるなんて言わないよ!そもそも穿孔するなんてそうそうないことなんだから!と言われました。地域差があるのでしょうね。
 
 
⑥紹介状でのお決まりの言葉
 

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 病院での医療略語がツイッターで思いのほかリツイートされたのであるあるネタはやっぱり強いんだなぁと思ってつくったのですが、全くリツイートされませんでした。そりゃそうか。
 
 
⑦東京の救急救命士はただの佐川急便になりがち
 

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 私は都心と地方の病院で勤めたことがあるのですが、
救急救命士の質は大きく違いました。やはり地方は医者が少ないですし、病院に運ぶまでの時間も下手したら高速にのって1時間以上かかったりするので、その間の患者さんの命は救急救命士に握られるわけです。なので地方の救急救命士は常に患者さんのバイタル(血圧や呼吸)を気にしますし、気管挿管やルート確保(点滴)をしてくれることもあります。しかし、都心では医者の数も病院の数も多いですから救急車にいる時間が10分足らずだったりするのです。そうすると医者に受け取りのサインをもらうだけの佐川急便になりがちです。一時期問題になったたらい回し事件もこれが関係しているのではないでしょうか?救急救命士が「本当にヤバイんです!お願いですから受けて下さい!」と押せばどこかの病院は受けてくれるものです。

 
 
⑧ナースは裏で嫌な患者の悪口を言いまくっている
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 ナースというのは患者さんに本当に優しいです。時に患者さんに自分の子供に対するような慈愛をもって接します。それでも人間ですから好き嫌いはあります。ちゃんとした理由(なにかしら症状があるとかトイレのためとか)ではなく、小間使い代わりや寂しいとかでナースコール頻回の患者さんは嫌われます。そしてその情報はカルテを通じて医者含め病院全体で共有されますから、ナースに言ったことはみんなに伝わっていると考えた方がいいでしょう。
 
 
生活保護の人は医療費無料で、ちゃんと保険料を払っている人は経済的理由で治療をあきらめるなんてことがあっていいの? 
 

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 これもよくあることなのですが、オプジーボといった高価な薬が生活保護の患者さんにバンバン使われているのをみると本当に微妙な気持ちになります。日本は国民皆保険ですし、貧富の差によって受けられる医療の差があってはならないということになっていますから、こういったことは誰も公には言わないと思います。しかし、この高度化していく医療の世界において全員に最高の医療を提供していては、いつか日本政府は崩壊するのではないでしょうか。ベーシックな医療は全員受けられることにして、あまりに高価な医療はお金を払える人しか(少なくとも国保や社保など保険料を払っている人しか)受けられないということにしてもいいと思います。
 
 
⑩救急外来での直接来院患者への苛立ち
 

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 これが一番伝えたかったことです。病院によるけど、本当に救急外来は大変なんです。そんななかで「一週間前から具合悪くて、明日も仕事あるし診てください」とかいって深夜にふらっと歩いて来る人には困りました。時には病院職員や介護士といった医療関係者さえこれをやりますし、開業医も「発熱です」みたいな適当な紹介状で電話一つなく患者を送り込んでくることがあります。来るなと言っているわけじゃないんです。電話してから来てください。そうすれば他院の受診や明日朝の受診も勧められますし、受けるにしても心の準備ができます。出来ることなら昼間の外来を受診してください。当直帯で救急車が何台か来て立て込んでいるところに直接来院患者がくると本当に困るんです。
 
 
⑪このご時世に軽い風邪症状で病院にいくのはかえってリスクが高い
 

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 新型コロナウイルスの流行で軽症な人なら病院に行かないで家で寝てましょう、というのがようやく少し一般的になってきました。そもそも風邪というのはウイルスが鼻や口から入って上気道で感染を起こしている状態ですが、ウイルスに抗生剤は効かないですから家で寝てるしかないのです。病院では症状を抑える薬を処方されたりしますが、それは根本的に風邪を治すものではないです。症状が長い場合や重い場合は単なる風邪ではない可能性があるので病院に行くべきですが、そうでないなら家でしっかり水分をとってあたたかくして寝るのが一番いいと思います。病院にいくことはかえって感染を広げることがあります。しかし、多くの日本人は風邪ぐらいで仕事を休めないようです。風邪では休めない!そんなあなたに!みたいな栄養ドリンクのCMが流れている日本はおかしいです。医療関係者含めみんなが体調が悪いときは仕事を休めるような世の中になって欲しいです。

 

 

※ネタ切れなのでシルバニア病院は打ち切りです。ネタある人いたら下さい〜😂

 

 

KING OF PRISM(キンプリ)、プリティーリズムRL解説、考察〜実際に何が起きていたのか〜

 舞台KING OF PRISM-Shiny Seven Stars-を見て、アニメでよくわからなかったことがなんとなく理解できたのでまとめますね。私の考察なので公式情報ではないです。



◯1000年前


 プリズムワールドはプリズムショーを広めるために様々な世界に使者を送りこんでいる。それがF型(女性)の使者、りんね。シャインは初めてのM型(男性)の使者。シャインはプリズムショーを広めるという使者の本来の使命を放棄し、使者の力を我が物顔で使って表舞台にでて全ての人の愛を独占しようとした。それがシャインの罪。プリズムワールドはりんねにシャインを殺すよう命令するが、りんねはシャインを愛していたので殺すことが出来ず、封印した。



プリティーリズムレインボーライブ1話の6年前


 エリア4989にプリズムワールドからの使者(りんね)が舞い降りた。天羽ジュネと名乗り、ひとめぼれした氷室聖に近づくために聖の死んだ母親に似せた身体に変身した。ジュネはプリズムショーを広めるために聖のそばで支援していたが、聖は仁の陰謀で怪我をしてもうプリズムショーが出来なくなってしまう。仁が2回目のプリズムキングになる。



プリティーリズムレインボーライブ1話の4年前


 ジュネは自分自身が表舞台にたち、聖を指導者としてプリズムショーを広めることにする。実のところジュネは聖の喜ぶ顔が見たかったからショーをしていただけ。ジュネはプリズムクイーンとなった。



プリティーリズムレインボーライブ1話の2年前


 山田リョウがプリズムキングになる。山田さんによると「プリズムショーは心の煌めき、プリズムジャンプは心の飛躍」という言葉で山田さんをプリズムショーに導いた、一切記録には残っていないヒビキワタルというスタァがいたらしい。



プリティーリズムレインボーライブ(RL)


 プリズムショーが広まったのでジュネはプリズムワールドに帰還するよう命令されたが、愛する聖のいる世界に残るために自らの翼を折って使者の役割を放棄する。このことで別の使者(RLりんね)のフェザーが砕かれ、RLりんねは記憶を失った状態でエリア4989に迷い込むことになってしまった。このRLりんねが記憶を取り戻すとジュネにプリズムワールドに帰還するよう指示するが、ジュネはそれも拒否した。ジュネはプリズムワールドに逆らってエリア4989にとどまり続けたため身体を保てなくなり、消滅しそうになるがRLりんねに一時的に身体をもらうことで生き延びる。代わりにRLりんねは消滅しプリズムワールドとのつながりを失ったことで、エリア4989のプリズムの煌きも失われプリズムショーが出来なくなってしまう。だが、彩瀬なるのプリズムショーでまたプリズムの煌きが復活する。その後7人のプリズムライブでRLりんねが復活し、RLりんねがプリズムショーをすることでプリズムワールドとのつながりが戻り、新たな世界への道が開いた。ジュネはプリズムの女神からの温情で、これまでの記憶とプリズムショーをする能力を失った状態で人間になり、聖のいるエリア4989にとどまることが許された。りんねはなる達の愛の力を取り入れたプリズムワールドの使者として新たな世界にプリズムショーを広めるために旅立った。使者は世界を超えると記憶を失うのでRLりんねからなる達との記憶は失われた。



◯キンプリ〜キンプラ


 RLの時から2年が経過し、プリズムワールドから新たな使者、ルヰが舞い降りた。ルヰはプリズムワールド(GOD)からシャインを今度こそ殺すことを指示されており、シャインを愛していたF型の使者(りんね)のメモリーを内蔵していた。愛するシャインが宿っているシンにも会いたかったし、シンを通してシャインのショーをもう一度見たかった。そこでオバレのチケットを渡しシンをプリズムショーに導く。しかしシンがシャインの力を借りてショーをするたびにシャインの力は強くなり復活しそうになる。ルヰはシャインを愛しているので再び殺せずに封印した。シャインが封印されたことでシンの首の後ろのアザは消え、シンはショーが出来なくなった。しかしルヰはシン自身を愛するようになった。シンのショーが見たいのでプリズムワールド(GOD)の命令に反して封印を解いた。これでプリズムワールドに反する使者としてルヰとシャインは同じになった。ヒロがキングになったとき現れたプリズムの女神はプリズムワールドからの女神で、プリティーリズムオーロラドリーム〜ディアマイフューチャーの世界の伝説のスタァである神崎そなたのデータを使っている。



◯スッスッス4章


 PRISM1にてルヰはシンへ恋心を表現するショーをしたので、シャインはルヰの気持ちがもう自分にないことを察した。そこでまた愛を得るためにシンの身体でプリズムショーをする。相手の気持ちなど考えない一方的な愛が表現されたため、会場の女性の心をときめかせられず怖がらせてしまい、0カラットになってしまった。シャインが復活したことを知ったプリズムワールド(GOD)はエリア4989を見捨てプリズムの煌きは失われた。もうプリズムショーが出来なくなってしまったかと思われたが観客、セプテントリオンの絆の力により、シャインはみたび封印され、RLりんねを使者から女神に昇格させて新たな女神として擁立することで、プリズムワールドに頼らない独自のプリズムの煌きを手に入れることになる。絆の力が弱まればまたシャインは復活するのでこれからはまだわからない。



※※1000年前のシーンの背景がなんで現代と変わらなかったのかとか、山田さんがヒビキワタルに会ったときにはシャインはもうシンに宿っていたはずなんだからヒビキワタルって誰なんだよとか、RLでのプリズムワールドがメルヘンでかわいい空間なのにキンプリではゼーレみたいな板のGODになってるのはなんなんだよ、とかいろいろ疑問は残ります。最初にキンプリでシンのショーを見て感動したのにシャインの煌きでジャンプを跳んでいたなんてがっかりだよと、もやもやもします。新たな女神であるりんねがRLりんねと同一なのかははっきりしませんが、そうだったらいいなと思います※※



☆☆正直、作中で何が起きたのかってそんなに重要じゃなくて、作品から発せられていたメッセージを何かしら受け取れればいいと思うんですよ。エヴァウテナも何が起きたのかなんてよくわからなかったけど何を伝えたかったのかはすごく感じられたじゃないですか。プリティーリズムでのメッセージは全ての人間にはその人自身の強さや美しさ、可能性があるんだという人間讃歌だと思います。それがGIFTでありプリズムの煌きです。それはプリズムショーを通じて私たちに伝わってきます。プリズムショーは心の煌き、プリズムジャンプは心の飛躍。"Rinne will come next to you"誰だって無限の可能性をもともと持っているのです。☆☆

舞台KING OF PRISM-Shiny Rose Stars-2/24夜公演感想、脚本青葉譲さんアフタートークうろ覚え書き(ネタバレ注意)

 脚本の青葉譲菱田正和監督)さんがアフタートークに参加されるということなのでキンプリの2回目の舞台、Shiny Rose Stars(ブタキン、ブタバラ)を観てきました。ブタバラはオリジナルストーリーのデュオ大会→10分休憩→テレビシリーズでも描かれた大会(PRISM1)の流れでした。2時間50分あるとのことで途中で飽きてしまわないか心配だったのですが、面白くてあっという間に感じるくらいでした。2つの大会が描かれたのでプリズムショーの時間が多く、ミュージカルでありつつもライブに来たように感じました。曲数は多いのですが、短いコーラスですぐにプリズムジャンプを跳びますし、テレビシリーズからの知ってる曲も多かったのでかなりテンポ良く感じました。舞台転換がプロジェクションマッピングで一瞬でできるのもすごいと思いました!これは舞台界隈ではもう当たり前の演出になっているのでしょうか・・・?それにしてもプリズムジャンプはステージを離れて一瞬で異空間に行くものなので、プロジェクションマッピングとの相性がよいです!この演出のためにこの東京ドームシティホールが選ばれたのてしょうか?プロジェクションマッピングによるショーは以前ジョイポリスでもやっていましたが、それよりかなり規模が大きくなっています。私は2階席から観覧したので観客のみんなのサイリウムの海がよく見えて、本当に大会の会場にいるように感じました。舞台の横に星型の明かりがあって、それが光ったら応援するというスタイルになっていたのですが、そこでは観客用のセリフや歌もあるので観客が参加しないと舞台が完成しないようになっています。観客は瞬き禁止です!ですので、いずれDVD化するかもしれませんが、映像でみるより絶対にその場で体験した方がいいと思います。余談ですが演者さんの体格がアニメそのままなので2階席からみるとキャラクター本人がいる感が強かった。



○前半


 監督によると「デュオ大会はストリートの大会なのでカヅキアレク、タイガカケルをメインに話を進めた」とのことでした。カヅキアレクデュオ結成をタイガが目撃して派手にずっこけるところは、男だけの三角関係成立に笑いが起きていました。カヅキとデュオが組めずやる気を失ったタイガを奮起させるために、ヤンキーにはわかんないかもしれないけど、血がにじむまで勉強させられた奴の力もあるんだよ!とカケルが鉛筆でタイガを攻撃。さらにカケルノミクスで札束を出してタイガを攻撃。この辺りは監督によると「ヤンキーとか怖いけど勉強してきた奴もすごいんだぞ!というのを見せたかった」そうです。更に監督によると「カケルの十王院鉛筆HBには三菱鉛筆のホームページからオマージュされた、端正な形状と〜産の炭を使った究極の書き心地の〜、みたいな長い名前があるので次公演から披露されるかもしれない」とのことです。タイガも唯我独尊で対抗します。やはりストリートとバトルは切り離せない関係ですね。他のデュオはシンルヰ、ユキレオ、ヒロユウ、コウジミナト、ジョージエィスです。シンがエデロのみんなに内緒でルヰに会いに行くのはこれ同人誌で見たやつ!と思いました。ユキレオは和装の長い袖がダンスで揺らめいて、大変舞台映えしていました。監督によると「デザイナーとしてのレオ、プリティーリズムオーロラドリームでも登場した服の声を聴く能力はテレビシリーズで描ききれなかったところ」とのことです。ヒロユウは動画投稿者になったりしているようで、コウジに続いてプリチャンデビューしたのかな、と思いました。Youtubeあるあるみたいなネタにかなり笑いが起きていました。ヒロさんは勝手に失恋しておいてユウにはべるは渡さないよ、とかカッコつけるのがらしいですね。ヒロがべるのジャンプを再現できたのは、自身もキングになってべるのトップに立つまでの辛さが身を持ってわかったからなのでしょうね。コウジミナトは監督によると「ミナトのコウジや他のみんなと比べて才能がないのではないか、という悩みをミナトにはミナトしかできないことがあるんだ!とコウジに喝を入れられるというテレビシリーズではちゃんと描ききれなかったことを入れることが出来た」とのことです。ジョージエィスはジャンプで一発芸をするのですが、「脚本にはあとはアドリブで、としか書いておらず毎公演どうなるのか、監督自身も楽しみにしていた」とのことです。ジョージエィスでの優勝できなかったことへのふたりの反応の違いは、ガチ勢とエンジョイ勢の対立みたいでプリティーシリーズで繰り返されてきた話ですね。いつか詳しくやってほしいです。



○後半


 監督によると「テレビシリーズではキャラの掘り下げ→PRISM1を繰返しますが、舞台はPRISM1を通しでやることが出来た」とのことです。みんなダンスも完全再現しながら歌っているので結構大変そうでしたが、ジョージは口パクで後ろでエィスが歌ってくれるので完璧です。ちなみにエィス役の小林竜之さんはアニメのエィスの声優でもあり、プリパラではwithのアサヒも演じられてます。カケルのサイリウムチェンジでは衣装の変化はなかったですが、レオのプリズムチェンジは一瞬でワンピースに変わってました。すごい、どうやったんだろう。シャインのショーでは観客の赤いサイリウムが怖いくらいキレイで、演出もあいまってヤバイものを見せられてる感が観客全員で共有されました。監督は「シャインのおちゃめでかわいいところが見られましたね!」と言っていて、観客はえ?ってなってました。監督は「みんなを笑顔にするためにキンプリを作ってるし、シャインだってみんなを笑顔にするためにショーをしてたんだよ〜!嫌いにならないでよ〜」と言っていました。このあとのプリズムのきらめきが失われてプリズムショーが出来なくなる→復活の流れがアニメではよく理解できなかったのですが、実際に観客の1人に自分自身がなることで、観客とセプテントリオンの絆の力でプリズムのきらめきが復活するというのが感覚として理解できました。アニメでは観客の女の子達が何人かでてくるのですが、そんな初めてみる顔の女の子たちに感情移入できなかったですからね。エーデルローズが潰れずにすむというのもアニメよりわかりやすかったです。仁にはやっぱり「ひじり〜!」と怒りを燃やしててほしいです。その方が元気そうだし、それが今の仁の生きる理由ですからね。仁がエーデルローズに100億融資してくれるところには観客からやさしい〜!とツッコまれていました。仁と聖はクロミマイメロみたいで微笑ましいです。最後は全員で舞台オリジナル曲を歌って終幕です。悪役であるところの仁もここでは一緒にダンスしてくれるのが、往年の子供向けアニメのエンディングにありそうなかんじでほっこりしました。スタッフロールにバンダイビジュアルの名前があったような気がしたのですがバンダイアイカツだからライバル側じゃないのかな?シン役の橋本くんが、ありがとうございました。このあとアフタートークで脚本の青葉譲さん登場します!と言った瞬間の歓声がすごかったです。(特に2階席)青葉譲うちわを振っている人もいました。



○アフタートーク

 エデロ7人、監督が横に一列に座り、監督は真ん中でした。服装は青いジーンズに黒の革のジャケット、インナーも黒で黒いひも(スタッフパス?)を首にかけていました。エデロ7人の役者さんから監督に質問をするという流れで、MCはユキ様役の横井さんでした。もう終幕しているのにまだそのままユキ様がMCをしてる感じですごかったです。監督は自身に関する質問を受けて、「フリーランスなので休日はなく自分でスケジュールをコントロールしている」「煌きを感じられるのは寝るとき」と答えていました。「オチないよつまんないでしょ」と言っていましたが、あの回に集まった観客はみんなキンプリはもちろん、青葉譲自体のことも知りたい人なので大丈夫です。「アニメでは尺が足りなくて出来なかったことを舞台につめこんだ。カヅキアレクの曲をラップにしたいという希望が当初からあったけれど、アニメでは通らなかった。それが実現できてよかった」とのことです。全体の尺やプリズムショーに使う曲の選択、演出もアニメより舞台の方が自由度が高いのでしょうか?監督の好きなことが出来たみたいでよかったです。ミナト役のまさしが「どんな寝方をしてますか?」という不思議な質問をすると、監督から「アニメから何年もやっててその質問かよ!」とツッコまれていました。その後もまさしは監督及び演者さんたちにイジられててやっぱり愛されキャラだなぁと感じました。まさしから寝方を舞台でやってくださいよ!という無茶振りに「しょうがねぇなぁ」と舞台上の階段を登る監督の後ろ姿が細身で背が高く、身長のなかで脚が占める割合が大きくてなんでこの人はアニメ監督なのに役者みたいにキマっているんだ!?と思いました。前みたときより痩せた?ファッション誌で「○月✕日、今日はシンソフィアで加藤さんと打ち合わせ」、「△日、リテイクにするぞ♡」みたいな31日間着回しコーデをやって欲しい。監督が舞台上でヒロさんみたいに片腕をたてて寝てみせると観客(特に2階席)がすごい湧いてました。おひるねVR青葉譲版作ってくれ。まさしの無茶振りに対応できる監督にアイドル性を感じました。「前に舞台挨拶でプリズムジャンプを跳ばされたことがあって、もうやらないって思ってたのに〜!」と言ってました。確かに以前エリートの要望で跳んでくれたクッキンパーティーを思い出しました。監督は「DVDブックレットでもうキンプリは終わりみたいなことが書いてあってみんな動揺しちゃったみたいだけど、そんなことないよ。偉い人しだいです」と言ってました。やはり監督はエゴサしてエリートの動向を伺っているようですね。今後のキンプリはどうなるでしょうか。監督によると「ユウの身長は高校に入ってからぐんと伸びる、そうするとCGモデルを作り直さないといけないから大変」とのことです。私としてはプリズムワールドに反したルヰがジュネさまみたいに消えそうにならないか心配です。ルヰはメモリーがF型(女性)で身体は男性なんですよね?レオもそんな感じなのでそのあたりのトランスジェンダーの話はするのでしょうか。シンはみんな大好き、という全ての人へ向ける清廉な愛をショーにしているのですが、今後は特定の一人に向ける愛を見つけることになるのでしょうか。そうしたらルヰはどうなるのか。レインボーライブ(RL)でジュネはりんねに本当の愛を知らないあなたより私の方が素晴らしいショーを出来る、とたんかをきっていましたが、シンがジュネのいうような本当の愛を見つけるとどんなショーをしてくれるのでしょうか。とにかくプリズムショーが見たい!あとは仁ですね。以前監督は「仁は自分が嫌いだけどジョージやルヰなど後進を指導することで少しは自分を好きになれてきているのかもしれない」と言っていました。この言葉にはつい涙してしました。自分の事が嫌いな人生ってかなりつらいと思います。仁がそうなってしまったのは家庭環境によるところが大きいです。なる達に会えなかったべる様みたいなことなのかもしれない。父親の皇は故人になってしまいましたし、聖は天才型というか他人の心の痛みに疎いところがあるので、もう仁は父や聖への愛憎にけりをつけることは難しいかもしれません。そうするとなぜか異様に若い母親の愛や、一時は同居して弟のようにかわいがっていたヒロがキーになるのかもしれません。まぁ仁が救われると話が終わっちゃうんですけど・・・。作中2年後にはプリズムクイーンカップが開催されます。べるはクイーンの座を守れるのか、新たな女神・りんねが誰を選ぶのか。なるちゃんに優勝してほしい。さらにその2年後はまたプリズムキングカップが開かれます。現在のプリズムショー協会はアカデミー寄りでストリートのショーを競うのには難しい場なのですが、それは改善されるのでしょうか。4年たてばシン達は少年というより青年に足をかけるくらいに成長している年齢ですので少し寂しくもあります。新たなキャラクターを迎えることになるかもしれませんし、シン達が年長者としてどう振る舞うのかをみれるのかもしれません。大人になったヒロ様がどんなショーをするのかは見てみたいです。全員分のCGモデルの体型を変えるのは大変だと思うのである程度そのままでもいいんじゃないでしょうか。羽生結弦くんも20歳を超えてもそんなに体型が変わらないですし。それに他のアニメを見ていると大人の男性の体型でCGのダンスをさせることって難しいんだな、と思ってしまいます。やっぱりCGは丸っこい少女寄りの体型と相性がいいんでしょうね。今回の舞台を通して監督の続編へのやる気が高まってきたのを感じました。しかし次が出来るかはわれわれ及び偉い人にかかっているのです。まだまだキンプリから目が離せません!



こちらも合わせてお願いします。

KING OF PRISM(キンプリ)、プリティーリズムRLアニメ解説、考察〜実際に何が起きていたのか〜
https://jumptopond.hatenablog.com/entry/2020/02/26/110742

6畳未満のワンルーム女(プラス猫)一人暮らしルームツアー〜狭くても広くみせる方法〜

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 東京の一人暮らしは狭くて家賃も高いです。うちの家賃は87000円です、高い・・・!1Kでメインルームは6畳もありません。そのなかで少しでも広く見えるようにがんばってます。


○色はワインレッド、グリーン、白、黒のみに制限
○家具は背が低いものにする

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○端にスタンドライトを設置して明るくする、夜はスタンドライトのみにするとムーディーな雰囲気に

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○壁に大型ミラーを張って奥域があるようにみせる

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○テーマをボタニカル、レトロで統一(観葉植物、小物、カーテンの柄)

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○ラグやテーブル、シーツを膨張色の白にする

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○収納はベッドの下、クローゼットのみ

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○猫ちゃんの場所も確保(猫窓ベッド、ベッド下に隠れる場所)

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○アニメ関係はゴチャゴチャするのでメインルームに置かない(トイレ、洗面所、浴室、キッチン、廊下)

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☆☆猫は一人暮らしに彩りを与える☆☆

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以上です。

病院のクレーマー(モンスターペイシェント)とその対策

○病院の中のストレスはほとんどクレーマーのせい


 病院はストレスの多い職場であるといわれており、その原因はほとんどがクレーマーによるものです。クレームをうけた病院スタッフは、その怒りや悲しみを自分より下の立場のスタッフに向けます。例えば患者からクレームを受けたナースは、後輩のナースを強く叱責したり嫌味を言います。それで後輩のナースが嫌になって病院を退職すると、人手不足から残ったナースの業務が圧迫されます。残ったナースはストレスがたまり、患者に優しく接することができなくなります。こうするとまたクレー厶が生まれるのです。こうして負の連鎖が続きます。これは病院のどこでも起きうることです。



○クレーマーが増えている


 大量消費社会や経済状況の悪化という時勢が浸透した90年代あたりからクレーマーは増加傾向にあり、患者の権利意識は強くなっています。患者にとって病院はデパートやコンビニエンスストアのように、お金さえ払えば心地よいサービスを受けられる場所ととらえられているようです。お客様としての対応を求められています。しかし、日本の医療は国民皆保険であり患者が払っているのは0〜3割でほとんどは税金によってまかなわれています。つまり財源は有限なのです。商品を求める人がいて大量生産して消費してみんながハッピーという他のサービス業とは違います。この高齢化社会でこのまま患者が求めるままに高度化していく医療が提供され続ければ、日本の財政は崩壊するでしょう。現に日本の社会保障費は歳入(予算)の3割を超え4割に迫っています。それに人の体という曖昧なものを相手にしている以上、お金を払っても必ず病状がよくなるという確実性のあるものではないです。病状がよくならないことはクレームに繋がりますが、それを病院のせいにされても仕方ないこともあるのではないでしょうか。



○特に救急外来はクレームが起きる


 特に救急外来はクレームの温床です。主な原因は医師や看護師といったスタッフの数が足りないことにあります。当直医師は常に不足しているため、ほとんどが日中の業務を終えたまま、そのまま夜の救急勤務に突入します。そのためかなり眠いです。そういったなかでプライオリティを置かれるのは、もちろん患者の救命であり患者の心地よさではありません。そのためより重症で救命が必要な患者に時間が割かれます。軽症な患者ほど待ち時間が長かったり、ぞんざいに扱われたりします。救命外来のスタッフには、優しい言葉をかけたり笑顔で接するなんて余裕はないのです。医者が最も重要視しているのは救命であり患者の健康寿命の延長ですが、これが患者の希望と一致しないことは救急外来以外でもよくあります。患者が求める心地よさや自分の思い通りになることが医者側の思惑と一致しないことで誤解が生まれ、クレーマーが生まれるのです。



○クレーマーVS医師となってしまう


 病院のクレーム対策の主に担っているのは医師もしくは看護師となってしまっていることが多いです。つまり患者に対して、クレームの原因となった医療を施した人が出てきて説明を行います。私も今まで何度かそういった場面にあってきました。ナース等に「患者さん怒ってるんで説明してください」と言われて、狭い診察室のなかに患者とその家族が数人いる状況に詰め込まれ、一人で戦わなければなりません。しかもそれは一回で終わらないこともあります。クレーマーは何度でもクレーム内容を少しずつ変えてやってきます。「医者をだせ」と言われて、そのまま医者が出ていき忙しい業務の合間をぬって何度もクレームを受けているうちに、医師は病んでいき退職するのです。



○クレーマー対策で重要なのは事務職員


 こうしたクレーム対策において病院で最も重要な役割を果たすのが、事務職員だと思います。なぜなら彼らは医療に携わっていないからです。医師や看護師は医療を施した本人なので、クレーム内容に対して冷静に考えることができません。クレームは100%クレーマーが悪いということはなく、なにかしら医療を施した側にも悪かったところがあるものです。そうした自責の念があるため、クレーマーに痛いところを突かれてしまいます。人を傷つけてしまったというのは恐ろしいことではないでしょうか。誰だって車を運転していて人をひいてしまったらショックです。そもそも医師や看護師というのは他人に奉仕することに幸せを感じ、感情が他人の影響を受けやすいという性質を持つ人が多いので余計につらいと思います。それに比べて事務職員は医療に直接携わっていないので、罵られても心を乱さず第三者的な位置からクレーマー対策が出来るのです。



○そもそもクレーマーを生み出さない


 クレーマーというのは多かれ少なかれ、もともと精神的問題を抱えている人が多いです。精神的問題があるから病院に来るような症状が起きたのか、別の病気があって症状が起きたから精神的問題が起きたのか、もしくはその両方です。そしてそうしたクレーマー予備軍は一度診察すればなんとなくわかります。目が見開かれており、黒目の白目に対する割合が多く顔面が非対称です。髪型は整えられていないことが多く、歩くのが早いです。典型的でない症状を訴えて早口でよく喋りますが、こちらの話は聞いていません。病院スタッフに対して懐疑的で態度で接し、額のしわを歪めています。検査をしても異常は見つからず、内服加療で症状はあまり良くなりません。こうしたクレーマー予備軍は、自分が軽視されていると感じられる事象が重なることで突然爆発します。受付の事務職員は患者が一番最初に接する人ですので、そこでクレーマーのスイッチをオンにしてしまうことがあるのです。個人の診療所であると、長く勤めている事務職員は医師にある(と、されている)威光をそのまま自分にあるように感じ、患者に冷たく振る舞うことがあります。社長秘書が偉そうにする原理と一緒です。雰囲気のいい病院では事務職員が患者に優しく丁寧に接します。事務職員であっても、患者の病状を心配して患者の苦しさを気遣うようなポーズした方が、クレーマーを生み出さないようになると思います。



○クレームが起きたときどうすべきか


 クレームが発生したときはどうすべきでしょうか。まず、「ゆっくりお話をお伺いしますので」と言って応接室に通します。応接室は圧迫感を感じさせない程度の広さを確保し、いつでも逃げられるように通路側にクレームを受ける人が座ります。病院側はクレームを受ける当人だけでなく、役職付きの事務職員でクレーム対応に慣れた人を同席させます。病院側がクレーム側の人数を上回るだけの人数を同席させるようにします。記録係を配置します。長居される恐れが出るのでお茶を出してはいけません。とにかくクレーマーは話をしたいので、聴き手となることを意識してクレームを吐き出させます。このとき事務職員は相槌を打ったり、オウム返しをして共感を示すといいでしょう。クレームを受けた人は、「不快な思いを与えてしまいすみません/ご要望に沿えずすみません」と謝罪します。謝罪はクレーマーの心を懐柔させる効果があります。不快な気持ちをさせてしまったことに謝罪することは、ミスを認めたことにはなりません。明らかにおかしいことを言われたら、ルールとその根拠を説明して相手の言い分を受け入れられないことを示します。特に違法行為による要求や不当な脅しには、毅然として拒否しなくてはなりません。警察や弁護士に連絡することも考えましょう。「誠意を見せろ」と言われたら、「ご不快な思いをさせて申し訳ありません。こうしておわびするのが私の誠意です」と答えましょう。「念書を書け」と言われても絶対にサインしてはいけません。文書を出すときは病院側の形式で出しましょう。難しいことを言われたら、「自分だけでは判断できないので上司や担当部署と相談して後日返答します」と言います。院長をすぐに出してはいけません。事務職員が「私が事務長でこうした時の責任者となっています」と言いましょう。院長を出すことは相手のプライドを満足させる効果がありますが、その場での決着を迫られることになります。院長を出すのは1日以上おいて、クレーマーをクールダウンさせてからにしましょう。最後に、「クレームを改善の機会と考え、今後組織として患者の不満に取り組む」という姿勢をみせて終わりにします。1時間を超えても終わりそうになかったら、「本日はこれ以上はお話できません」と言いましょう。それでも終わらなければ、「退去してください、あなたの行動は不退去罪です。警察に通報しますがよろしいですね」と言ってもいいです。不退去罪、威力業務妨害、脅迫罪、侮辱罪といった法律の名前を知っておくことは大きな武器となります。また日をおいてクレーマーが来ることもあります。ここでクレーマーの求めるまま、クレームを受ける医者を出すことを続けると問題が泥沼化することがあります。早めに決着をつけましょう。クレーム被害職員の責任は追求せず、再発防止という目的をはっきりさせてカウンセリングを行います。病院のトップに報告し再発防止に努めましょう。普段からクレーム対応マニュアルを作っておくことや、ロールプレイングなどクレーム対策訓練をするのも有効です。



○クレーマーに傷つけられた心はどこにいくのか


 クレームの手段として大きな声で怒鳴り散らしたり、人格を否定するような事を言うのは暴力と変わりません。しかし、外でやれば犯罪になるような暴力や暴言・セクハラも、病院内で患者という弱者がするなら犯罪にはならないようです。私は暴力を憎みます。クレーマーに傷つられた怒りや悲しみはどこにいけばいいのでしょうか。トラウマというのはつまりは、また同じ目に合わないようにするための防衛精神です。獣に襲われた場所を避ける動物と変わりません。つまり、どんなクレーマーが来ても対策できる自分であればトラウマに苦しまなくて済むのです。クレーマー対策はクレームごとによる違いが多くあり、一朝一夕に身につくものではありません。経験を積むことでクレーマーに負けない心を築いていくしかないでしょう。そして決して患者さんに本当の愛情を持ったりしてはいけません。それは裏切られることがあります。決して患者さんを本気で治したいなどと傲慢なことを考えてはいけません。ただ優しい医師という仮面を被って教科書通りの妥当な医療を患者さんの求めるままにすればいいのです。それと訴訟になったときのためにカルテは詳細に書いておきましょう。どんなに気をつけていても病院というのはトラブルが起きるところです。クレームが起きるところです。傷ついても患者が恐ろしく見えても頑張るしかないのです。全ての人が怒鳴ったり、恐ろしい顔をしてつめよったりしないで、言葉で不満を伝えるようになって欲しいです。



※参考文献


もつれない患者との会話術 第2版


警備のプロが書いた 院内クレーム安全対応のキホン

もう結婚はあきらめたよ〜婚活男の全体的傾向に関する考察〜

 婚活といわれるようなこと、友だちに紹介してもらうだとか街コンだとか結婚相談所などを一通りやってみてもうまくいかない。3回目のデートにいく前に自ら連絡を断つ。結論がでた。やっぱり男の人って気持ち悪い。今まで、男の友だちだとか先輩後輩・同僚だとかと普通にコミュニケーションをとれていたと思う。けれど、いざ恋愛対象にされると本当に気持ち悪い。友だちはどんどん結婚していくし、私は一人暮らしでさびしいし、結婚したかった。でもやっぱり男の人のあの、この女いいな/いけるな、みたいなニヤニヤした目で見られるとゾワッとして本当に無理です。たとえ好感を持っていた男にさえそう思うんだから、もうそういう体質というか病気だと思って結婚はあきらめようと思います。最後に婚活男の悪口を列挙して終わりにします。



①肌質、髪質が悪い


 一時期バズっていたブログのなかで「清潔感の正体は主に、脂っ気が無くて保湿ができていること」とあったけどその通りだと思う。(※1)健康的な外見に遺伝子的優位性を感じ、ひいては魅力的に映るのは当然のことです。つまりは顔の肌質および髪質が脂っぽくもなく乾燥もしていないことが重要になってくる。服装は簡単に変えられるのでよっぽど変な格好(ジーパンにジージャンを合わせる、チェーンのアクセサリーをつける、など)をしていなければ私は平気です。でも肌質や髪質が悪いと本当に気持ち悪い。なんの手入れもせずに肌や髪をきれいに保てるのはせいぜい20代前半くらいまで。オイリー肌ならしっかりお風呂につかってからクレンジングをする、乾燥肌で荒れているなら皮膚科に行く、とか出来ないのだろうか。皮膚科的にはなにより保湿と生活習慣が重要になってくる。ワセリンでいいから保湿剤を塗る、前髪が顔に刺さらないように切る、加湿器を置く、ラーメンだとか脂っこいものばかり食べない、タンパク質や食物繊維を積極的にとる、酒タバコを控える、週に2回は適度な有酸素運動をする。この辺りが出来ていないから肌質や髪質が悪いのではないだろうか。外来診療でも若いのに高脂血症脂肪肝の男性をたまにみかける。



②口の周りの筋肉が発達していない


 若者は柔らかいものばかり食べるから顎が小さくなったなんていわれるようになってから久しいけれど、とにかく口の周りの筋肉がしっかりしていなくてダラッとしており、口の小さい男が多かった気がする。おそらく食べ物だけの問題ではなくて、会話の最中に相手を安心させるために口角を上げるだとか、相手へのリアクションとして笑顔になる・目を見開くといった表情筋の動作が乏しい人生を送ってきたせいだ。表情の変化に乏しい。表情筋がサボっている。私はフェイスラインにコンプレックスがあるので、顎が小さいのはもはやうらやましい。



③三白眼


 三白眼というのは黒目が上に偏って、左右と下部に白目が見えるような目のことで、嫌な印象を与える。(※2)よっぽどのイケメンや美女でない限り三白眼はチャームポイントにならない。まぶたが重く無表情で不機嫌に見えて怖い。これもおそらく表情筋が衰えているからだと思う。笑顔になる時間が短く、スマートフォンの画面を見るために下ばかり向いているからそうなるのだろう。



④大きなポリエステル製の黒いリュックを背負っている

 

 ダサい。デートにそんなに荷物必要か?何が入ってるんだ?



⑤会話の能力が極端に低い


 初対面の人との会話なんてある程度流れが決まっているのに、それが出来ない男が多かったと思う。会話の大体のルールを大人になるまでに身につけてこなかったのだろうか。最初は笑顔で挨拶して名乗る、当たり障りのない話題(気候や今日ここに来るまで何をしていたか、等)からする、相手の当たり障りのない情報(出身地や居住地・兄弟の有無・趣味・学生時代の専門や部活、等)を聞きだし自分との共通点を見つける、連想ゲームのように話題を流す、相手の反応をみながら話題を流す、相槌やリアクションをとる、といったことです。例を挙げると


男:「最近見た映画とかありますか?」

女:「○○○とか見ましたね」

男:「その映画はちょっと知らないですね」

女:「そうですか・・・」

男:「・・・。休みの日とか何されてるんですか?」


と、いった感じになったことが多かったです。「どんな映画なんですか?」とか「へー、面白かったです?」とか「私も△△△という映画を見ましたよ」とか「そうなんですか、私も見てみようかな。でも最近映画代高くなったからな〜。」とかいくらでも会話のルートはあるのにどうして出てこないんでしょうか。この調子で関連性の低い質問ばかり続くので面接を受けているような気持ちになります。



⑥自分を極端に卑下する


 日本社会で生きていくには謙遜は重要なのですが、誰が本人も卑下するようなものを素敵だと思うんでしょうか。「こんなんだから結婚できないんですよね」みたいな卑下をされても「そんなことないですよ」と言わないといけないし、そんな相手とお見合いしてる私は何なんだろうと思うし、そもそも結婚できてないのは私も同じだし・・・。そんなことないよカツアゲはやめてほしいです。



⑦仕事の話が延々と続く


 「女医さんなんですね?うわ〜すごいですよねー、忙しいんですよね?土日休めないんですよね?その専門とかなんなんですか?内科ってなんかかぜのときいくってことしか知らなくて(笑)どんなことしてるんですか?救急・・・とか?へーまわりに女医さんとかぜんぜんいないから話したことなくて(以下略)」



⑧アニメの話が延々と続く

 

 これは私も悪いのですが、私がアニメに詳しいことに大きな喜びを示してくれて、延々とアニメの話をするようになってしまうことがよくありました。友だちならそれでいいのかもしれないけど、デートでそれってどうなんだろう。私自身のことには興味ないのかな?しかも面白かったというだけで、○○のシーンは△△を暗示しているのではないかとか、好きなアニメと同じ監督のアニメ作品はなにか、このシーンのこの表現方法が好きだ、といった深い話をすることが出来ない。オタクとしてのレベルが私より低い。



 さんざん悪口ばかり述べましたが私が結婚できない理由が婚活男にあるとは思いません。恋愛対象にされること自体が生理的に気持ち悪いという私のせいです。気持ち悪くない男性を探してきましたが見つからないので、私はこれからも男性と家庭を築くことが出来ないのでしょう。婚活男の全体的な傾向として悪口を列挙しました。全体的な傾向が何であれ、ただ一人素敵な男性が見つかれば結婚できるのですから、婚活されている女性はみんな頑張ってほしいと思います。私はもう無理です、以上。


※1
追記あり】臭いおっさんは社会的弱者
https://anond.hatelabo.jp/20190715220744

※2 例として芸人のウーマン村本
https://forbesjapan.com/amp/25728



 

スター☆トゥインクルプリキュア、及び映画スター☆トゥインクルプリキュア星のうたに想いをこめてに見る想像力の重要性について

 今年のプリキュアで繰り返されるワードとしてイマジネーション(想像力)があります。このイマジネーションは他人へのものと自分へのものと2つあると思います。つまり、他人の事を想像して多様性を受け入れるイマジネーションとなりたい自分を描いてそこに向かうためのイマジネーションです。


①他人の事を想像して多様性を受け入れるイマジネーション


 近年、性や人種等に対する差別および、その多様性の受容というのをテーマにした作品が多いです。いわゆるポリコレ映画といわれるものがそうです。しかし「そのままでいいんだよ」というだけで、どうしたら多様性を受け入れられるのかまで言及できていない作品が多いかと思います。そこでプリキュアが提案するのがイマジネーション(想像力)です。今年のプリキュアのテーマは「宇宙」なのでロケットで宇宙を旅し、地球と宇宙を行き来するのですが、そこで様々な宇宙人と出会っていきます。宇宙人ですから生まれも育ちも常識も違います。良かれと思ってしたことが相手を傷つけることもあるのですが、プリキュア達は相手のことを想像することで彼らと仲良くなっていき、彼らの問題を解決していくのです。多様性を受け入れるのに大事なのは、相手の事を想像して相手の心に寄り添えるような行動をすることではないでしょうか。



②なりたい自分を描いてそこに向かうためのイマジネーション


 小学生の将来なりたい仕事の1位が公務員らしいです。そもそもなんの公務員かわかりませんが、親がただ安定を望んで子供にそう言わせてるとしか思えません。現代の子供に必要なのはなりたい自分を想像する力です。プリキュアの基本的な毎回のストーリー展開として、宇宙征服をもくろむノットレイダーとの交戦が描かれます。ノットレイダーはプリキュアの周囲の人々の歪んだイマジネーションの力を利用して、マスコットキャラクターであるフワを奪おうと襲ってくるのですが、ここで主人公達はみんなを守りたい!という気持ちからプリキュアに変身します。変身シーンでは「きらめく星の力で憧れの私目指すよ」と歌いながらダンスしてメタモルフォーゼします。普通の中学生(宇宙人含む)を変身させる力は大切なものを守りたいという強い意思の力です。こうありたい、なりたいというイマジネーションが重要なのです。


☆今年のプリキュア映画はこのイマジネーションの重要性というテーマを体現しつつも、プリキュア達が妹のような後輩のような存在にイマジネーションのちからを授けるものになっていたと思います☆


 おはなしとしては、UMA(ユーマ)という猫っぽい未知の生物とプリキュアが出会うことから始まります。ララ(キュアミルキー)は初めは赤ちゃんのように奔放なユーマと仲良くなれなかったのですが、地球という違う環境へ来てしまったことに怖がるユーマの気持ちを想像することでユーマの心を開くことができました。ユーマが暴走してしまったシーンでは「ユーマの気持ちを考えてあげられなかったルン…」と泣いていましたが、ユーマと仲良くなれた時点で十分に他人の気持ちを想像できる子になっていたと思います。映画の後半でユーマが創った星はララ(キュアミルキー)とひかる(キュアスター)と旅した地球の美しいところであふれていました。ユーマは生まれたての赤ちゃんのような存在でしたが、ララとひかると過ごしたことでなりたい自分をイメージすることが出来るようになっていたのです。暴走したユーマも取り戻すためにプリキュアたちが歌ってダンスした「Twinkle Stars」のCGも表情豊かで本当にかわいく、映画館で見るべきレベルのものです。まだ上映してる劇場もあるみたいなので、映画「スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」で全ての人にイマジネーションのちからを感じてほしいです。

ブラックジャック先生はなぜ高額な手術代を要求するのか〜医師になってやっとわかった

 ブラックジャックといえば手塚治虫先生の代表作であり、手塚先生の没後も何度もアニメ化されたりイケメンマンガになったりエロマンガになったりしています。BJは凄腕の外科医でありながら、無免許のモグリで高額の手術代を要求するというダークヒーローでもあります。設定だけでめちゃくちゃカッコイイですよね。BJを読んで医師になったという先生を今まで何人も見かけました。



○BJはなぜ大金を要求するのか


 BJは手術代として正規の医療費より法外な金額を請求します。この理由としてよく挙げられるのが「患者の覚悟をみるため」です。相手が貧乏でも金持ちでも大金を請求し、「どんなことをしても払います!」という患者に「それが聞きたかった」というのです。「なぜそんな高く請求なさるんです、ムチャクチャだ!!」と言われたBJは「高いと思いなさるかね、そりゃァあんたが死ぬほどの苦しみをしてないからですよ」と答えています。BJにとって手術は患者の何をしてでも治りたいという気持ちに応えるという命がけのものであり、それだけ命の価値は重いと考えているようです。

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 しかし数百円やラーメン1杯で手術したり、手術後にお金が返ってくるようにしたりもしています。「患者の覚悟をみるため」以外の大金を要求する理由があるのではないでしょうか。そしてそれは「お金のために手術していると思いたいから」だと思います。



○お金のために手術していると思いたい


 BJが何度も口にしている言葉として「医者は神様じゃない」があります。BJは凄腕の外科医であるがゆえに助けを求められたり、泣いて喜ばれたりと神様のように扱われることが多いのですが、BJ本人はそれを否定し自分は金のためになんでもする悪質な医者だと言っています。

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 たしかにBJは母親の復讐相手を探したり、移植用の新鮮な死体を用意したり、人工心臓を開発したり、ナショナルトラスト活動をしていたりと途方もないような金額を必要としています。しかし、BJが手術をするのはお金のためだけではありません。それではなぜBJが手術するのかというとそれは、医者だから、です。それがBJにとって生きることであり、目の前に手術が必要な患者がいればうずうずして仕方がありません。

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 つまりは自分のためです。もちろんBJも患者から感謝されることに喜びを感じているようですが、それ自体は理由ではなく、BJは自分が手術したいから手術しているのです。同時にBJは患者を治したいとも思っています。しかし、いくらBJが完璧な手術をしても患者が死ぬことがあります。術中死することもあれば、術後に感染症で死んだり、交通事故にあったり、患者が自殺したり、意識を取り戻した途端に患者が老いていくということもありました。BJは患者が死ぬといつも歯を食いしばるほど悔しがり、泣いて自分を責めます。

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  そういった医師の苦しみに対しての一つの答えが本間先生の「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」です。この言葉を手術前の患者が聞いたらがっかりするのではないでしょうか。この言葉は逃げです。人智を超えるようなことなのだから患者が死ぬのは仕方なかったのだ、ということです。自分のせいで人が死んだ時、そう思わないと人間はやっていけないのではないでしょうか。「ありがとうございました。ここまでつくしてくださって。」と言ってくれる患者家族もいますが、「このヤブ医者めが!!」と罵られることも多いです。そういった医者の苦しみから逃れるために「患者を治したいから手術しているわけではない、金のためにやっているのだ」と思いたいのです。

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○患者を治したいのは医者のエゴなのか


 BJの苦しみは現代の医者に通ずるものであり、これに明確な答えが示されているわけではないです。しかし連載版の最終回である「人生という名のSL」では一つのキーワードを本間先生が教えてくれます。それが「このクランケをたとえロボットのようにまでかえてなおしたとしてもクランケが悲観して生きるのぞみを失ったらどうする?医者は人をなおすんじゃない、人をなおす手助けをするだけだ」だと思います。今までさんざん人工臓器を使ってきたBJにはキツイ言葉です。

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 医者が患者を治したいというのは医者のエゴでしかない瞬間もあるのではないでしょうか。実際の臨床でも医者の思惑と患者の思惑がすれ違うというのはよくあることです。必要もない副作用があるだけの薬を欲しいという患者、明らかに手術すべきステージなのに薬で治したいという患者、老衰を迎えつつある老人を治療してくれという患者家族、こちらの話を全く聞かず前の医者はヤブだったという話を延々とする患者、咽頭癌になってるのに隠れてタバコを吸う患者、・・・とキリがありません。医者が誠意をもって診療していても金目的だとか天狗になってるとか言われることもあります。それでは、医者は患者の言いなりになって患者が望むことだけをすればよいのでしょうか。患者を治したいだとか思わずにただお金目的でいればいいのでしょうか。高度化する医療の世界で患者はよくわからないままに選択をしないといけないことがあります。その時に医者はどこまで患者の人生に関わってよいのでしょうか。他にも安楽死やスパゲティー症候群、障害児中絶、医療ミスといった医療倫理の授業課題になりそうなエピソードもあります。研修医が雑用ばかりさせられる、女性患者がヒステリーにより腹痛をおこす、素人に知識をひけらかされるとイラッとするなどの医者あるあるもあります。CTもろくにないBJの時代と現代の医者とそんなに変わらないことで悩み続けているのかもしれません。


父親に説教を受けるのが辛い

 老害のよくする嫌われ話といえば自慢話、昔話、そして説教です。それもコミュニケーションのきっかけになったり役に立ったりすることもあるのですが、会話の全てが説教につながっていったり、同じ説教を繰り返されたり、そもそも説教の内容が意味不明だったりするのはつらいです。ましてや怒鳴ったりするのは暴力と変わりません。説教とは相手の現状を否定するものであり、相手を傷つけるおそれがありますから慎重に話すべきです。しかし、本人はそれを説教だとも思っておらず、世直しのような気持ちでアドバイスしているだけのようです。このような人はたくさんいると思います。ここでは私の受けた意味不明な説教を列挙していきましょう。



○コミュニティに馴染めないのはお前が悪いという説教

 友人グループで集まろうとされていたイベントが、私を除いて開かれていたことをSNSを通じて知ったことがありました。ハブかれた、ということで女同士にありがちな特に意味もないようなことだと思います。それを私が金銭的に余裕があるのをひけらかしたからだ、と説教されました。否定すれば、無意識のうちに金銭的余裕をひけらかしたんだ、と言われました。無意識だと言われたら否定しようがなくなります。そもそも友人グループというのはお互いの経済的レベルをなんとなく察し、同じような人が集まるものではないでしょうか。お金があるとひけらかすのはよくないと思いますし、私はそんなことはしないです。仮に私の経済的事情が私がハブかれた原因になっていたとしても、それは私が悪かったのでしょうか。どうして被害者の方を責めるのでしょうか。受験生の時も無理やり入れられた塾で私が馴染めないことを話すと、お前に原因があるんじゃないかと言われました。私は授業中泣いていました。相談してきた人に原因を求めるようなことを言えば、相談されなくなっていくのは明らかなことです。それを相談する才能もあるんだ、などと偉そうに口上を垂れるのはおかしいです。あなたが相談される才能がないのです。


○なぜ病気が治らないのかという説教

 私が一番アトピーがひどかったのは大学生〜研修医のときでした。手首〜指にかけてが特にひどかったのですが、手首をつかまれ、なんで治らないんだ、と鬼のような形相で説教されたことがあります。私だって治りたいし病院にもいっていました。父親から離れてからアトピーはよくなりました。アトピーは保湿や抗原除去・ステロイド外用薬が重要ですが、ストレスによって悪くなることも多いので環境を変えることも大事だと思います。家族の病気が治らないということは今でも怒りの原因になるらしく、風邪を引いた私や私の母にまだ治らないのか、と鬼のような形相で言っています。


○漫画を読むなという説教

 私は学生時代に漫画を何十冊か持っていましたが、それを勝手に捨てられることがありました。自分の物を勝手にどこかに持っていかれるというのは大変なダメージでした。自分の部屋だろうと机の奥にしまおうとそれを汚い手で勝手に触る人が同じ家にいるのです。私のお小遣いで買おうと、それはそもそも父親の稼いだお金なので勝手にしてもよいという考えのようでした。私宛の郵便物も勝手に開けられていたし、私が真に所有しているものは家に存在していなかったのです。そんな家は安心できる家とはいえないです。そもそも漫画を読んでいるから勉強しないというのは筋違いもいいところです。おそらく携帯電話の方が時間を奪うアイテムだったと思います。


○このままで結婚しないでいると孤独になるという説教

 私は人に恋愛感情を持たれるというのがどうも気持ち悪いのでこのまま結婚できない確率は高いです。それをこのままでいると、私の友達もじきに結婚して私から離れていき将来を孤独に過ごすことになるとなどと恐ろしい顔をして言うのです。私の友達の何を知っているのでしょうか。どうしてそんな私のコンプレックスを的確につくようなことを平気で言えるのかわかりません。


○太っているという説教

 エビリファイという抗精神薬を飲んでいたとき私は太っていました。エビリファイは比較的太らない薬と言われているのですが、食欲を増進させる作用があります。それを太ったね、二重顎になってるよ、運動した方がいいよと言ったりできるような体型を自分はしているのでしょうか。お腹がでてるよ、とお腹を触られたこともありました。父親に急にお腹を触られるというのは発狂しそうなくらい気持ち悪かったです。


○体型に気をつけろという説教

 精神的症状が軽快してから食事がおいしくなったことを伝えたときにされた説教が、体型に気をつけろという説教です。私にとって食事ができなくなったというのは大変な苦痛であり、病状がよくなったことで食べられるようになったこと、食事の喜びを思い出したことはうれしいことでした。それを伝えた時に体型に気をつけろ、と言うのはあまりにも的外れな説教なのではないでしょうか。この人は私が食事ができなかったことにどれだけ苦しんでいたかまるで理解していないのです。


○そんな服・メイクでは男に選ばれないという説教

 私はフリルのついた服やファンシーな柄がついた服が好きです。それを否定する人がいるのは仕方ないと思いますが、どうして否定する理由がそんな格好では男の人に選ばれないから、なのでしょうか。私は好きな服を着ているだけだし、ファッションは自分のためのものだと思ってます。もちろん男性と出かけるという時はその時にあった服装をしますが、普段は自分の好きな服装をします。そもそも女が外見にこだわるのを男のためだと思っている思考が気持ち悪いです。


○患者に優しくしろという説教

 なぜか父親に患者さんに優しくしろと何度も言われていました。医師としての私の何を知っていてそんな事を言っているのでしょうか。優しくしろという説教を受ける私は患者さんに優しくできていないのでしょうか。確かに、患者さんはメンタル的に病んでいる人は多く、患者さんに優しく接しないといけないのはわかります。身体的症状があるから精神的に病むのか、精神的に病んでいるから身体的症状があるのか、それは難しいところです。しかし、患者さんの雰囲気からこの人は精神的に病んでいるだけだと考え、適当な診療をすると重大な疾患を見逃すことがあります。結局どんな患者さんも診察の手は抜けないし、診察室を出るとき少しでもいい気持ちになって帰ってほしいと思っています。そうした私の日々の診療の努力は一体何なのでしょうか。


○最新の情報を知るために学会にいけという説教

 学会主催のセミナーに参加したと報告すれば最新の情報を知るために学会に行けというお説教をもらいました。今、セミナーに行ってきた人にどうしてそんな事をいうのでしょう。そんな説教をするということは私が勉強不足にみえるということなのでしょうか。そもそも学会にいって最新の情報を手に入れるという発想がおかしいです。最新の情報というのは雑誌もしくはインターネットで得るものです。学会は交流の場という面が大きいです。ドラマのように学会で新たな発表がされて観衆がおーっ!と言ってスタンディングオベーションするという場面があると想像しているのでしょうか。


○医者だからといって偉そうにするなという説教

 先生センセイと言われて医者はいい気になっているというのが父親の主張です。それも古いです。そんな風に敬ってくれるのは製薬会社のMRさんだけです。患者の権利意識が強くなった今の世相でそんな丁重に扱われるということはほとんどないです。もちろん多くの患者さんや病院職員は私に丁寧に接してくださいますが、その裏には患者の命をあずかったつもりできちんとやれという期待があるのです。それを果たさないといけないのは大変なことです。それとも私はそんなに偉そうにみえるのでしょうか。医師としての私の何を知っているのでしょうか。偉そうにしているのはあなたではないでしょうか。


○精神科を変えろという説教

 私が精神的に落ちこんでいると精神科を変えろといわれました。精神科を変えるというのは他の科を変えるのとは違う大きなエネルギーを必要とします。精神科の初診ではそれまでの人生を話さないといけないからです。それは精神的苦痛を伴うこともあります。また、よい精神科医かというのは患者との相性というところが大きいのです。たとえ名医とされているドクターでも、それぞれの患者さんとの相性が合わなければうまくいかないことは往々にしてあります。今の主治医を信頼している人に対して主治医を変えろというなんて、どうしてそこまでの権限を持っているのでしょうか。


○おれの荷物を喜んで運べという説教

 基本的に自分の荷物は自分で管理すべきだと思っているので、父親が私の母親に自分の荷物を持たせたり、用意させたり、足りないものがあったときに怒ったりするのが理解出来ないです。旅行中に父親が自分の荷物を私に「持ってきたら?」と言ったことがありました。自分の荷物なのにそんな他人事みたいに頼むのもよくわからないので拒否したところ、鬼のように怒鳴り散らしていました。思いやりを持てとのことです。私は思いやりがない人間だというのです。頼み事をされたらできるだけ叶えてあげたいとは思います。しかしこの場合は父親の荷物を私が運ぶのが当然という心根が透けてみえていました。私も上司や先輩であれば言われなくても荷物を運びます。しかし家族という対等な人間関係で荷物運びを強制するのはおかしいのではないでしょうか。父親のなかで家族というのは対等な関係ではなく、自分が一番上で私や母は下なのです。小間使いと変わらないのです。そういった古い思想を持ってしまうのは古い時代を生きていた人間なのだから仕方ないともいえますが、自分の思い通りにならないなら怒鳴り散らすというのはいけないと思います。怒鳴り散らすのは暴力と変わりません。


○そんな顔を患者の前でするなという説教

 これが一番されてつらかった説教です。私が病院で追いつめられていることを話したところ、そんな顔を患者の前でするなという説教を恐ろしい顔でされました。私が患者さんの前で悲壮な顔をしていると思っているのでしょうか。私は、患者さんの前でつらそうな顔をして患者さんを不安にさせる訳にはいかないという意識を持っていました。ですのでその頃、患者さんの前に立つときに笑顔を作るのが本当に苦痛でした。それを全く理解していないどころか、私の患者さんの前でだけはつらそうな顔をするわけにはいかないというプライドさえ否定するのです。本当の絶望はつらいこと自体ではなく、つらいことを相談しても突き放されることだと思います。



☆☆☆そもそも説教をするのは人の優位に立ちたいという気持ちがあり、つまりは自分に自信がないという背景があるのかもしれません。誰の事も信頼できないからこそ四六時中説教しているのかもしれません。相手のためを思って言っていても、それは相手を侮辱することになることもあります。しかも説教の際に怒鳴ったりするのは暴力と変わらないです。個室で怒鳴られ、逃げ場がないというのは生命の危機を感じさせるストレスです。

伝説のマジギレ動画 http://nico.ms/sm28433138?cp_webto=share_others_androidapp

この動画が私の父親の怒鳴り方とそっくりです。こんなふうにキレる可能性のある人と同じ家に住んだり旅行に行ったりできるでしょうか。無理です、もう無理です。☆☆☆

アラサー女がサンリオピューロランドに初めて行ってきた〜かわいい!思いやり!なかよく!

サンリオピューロランドに初めて行ってきた


 2019年、暑い夏の日曜に多摩のサンリオピューロランドに行ってきました。マイメロディジュエルペットリルリルフェアリルサンリオ男子のアニメを見ていたのでいつかは行こうと思っていたんです。11時半くらいについたのですが、ものすごく混んでいて入場制限してました。入場料は3800円(休日、大人)です。並ぶのであらかじめ買っておくことをお勧めします。ファミリーや若い女性のグループが多かったです。ロリータっぽい服装の人やカメコも目立ちました。ミラクルギフトパレード→ハローキティイルミネーションSPARCKLE!→マイメロディショップ、エントランスショップ→館のレストラン→ハロウィンパーティーバルマスケアンソルスラン→ミラクルイリュージョンhappinessとショー中心に周ってきました。イッツアスモールワールドのようなアトラクションもあったみたいなのですが、サンリオキャラクターボートライドは休止中、マイメロードドライブは60分待ちなので残念ながら今回はあきらめました。



○ミラクルギフトパレードはなぜ泣けるのか


 ショーはダンスも光の演出もレベルが高くて大人も飽きさせないものでした。曲もアニソンっぽくてオタクとしてはスッと入ってきます。特にSPARCKLE!の2曲目の♪カラフルイルミネーション!どっんないっろが好き〜?という曲にテニミュっぽさを感じて大好きになったのですが音源化してないのでしょうか・・・?ショーの前に購入しておいたミラクルハートライトを振ったり、ダンスしたりしてお客さんも参加できます。

 サンリオ男子アニメのピューロ回でも見たミラクルギフトパレードを初めて実際に見ることができたのですが、なんだか泣いてしまいました。光のイルミネーションがとにかくキレイでしたし、ダンサーさん達も宙を舞ってました。特にキティちゃんは他のキャラクターが出たあとに満を持して!という感じで上から登場するので格の違いを感じました。ストーリーとしてはいちご王国の中心の知恵の木をおびやかす闇の女王が現れ、キティちゃんが女王を改心させていちご王国の平和は守られた!という単純なものだったのですが、恥ずかしながらこれは私の中で起こったいることを表しているのではないかと思ってしまいました。まず知恵の木というネーミングです。エデンでアダムとイブが食べた果実により、人間は瞳が開けて知恵を得ることになりました。つまり知恵とは人を人たらしめているものです。よって、知恵の木は人の魂の根幹を表しているのではないでしょうか?闇の女王は光や笑顔が嫌いで孤独のベールに包まれており、知恵の木の輝きを消そうとします。これは私が精神的に追いつめられていたときのことを思い出させました。幸せな人が憎くて、みんなめちゃくちゃになってしまえばいいと思っていました。これに対してダニエルは女王を排除しようとするのですが、キティは待って!とダニエルを止めて歌いはじめます。このキティの思いやりを持てば仲良くできるという説得で女王は知恵の木を壊すのをやめるのですが、この女王の改心が決して安易なものではなかったのが良かったです。それはキティの「あなたを信じる」という言葉です。自分のコミュニティを破壊しようとする人に対してあなたが思いやりの心をもってるって信じる、と言えるキティちゃんってすごい人なのではないでしょうか。性善説とか性悪説とか関係なく、ただ誰かに信じる、と言ってもらえれば誰だって犯罪者にならなくて済むのかもしれません。キティちゃんに私の心の闇を受け入れてもらえたような気がしたから泣いてしまったのでしょうか。思いやりを持って仲良くしようなんて道徳の教科書みたいな事を言われても、キティちゃんが言うなら素直に聞けるのです。



マイメロディの何がメンヘラを引きつけるのか


 レストランは館のレストラン、サンリオレインボーワールドレストラン、シナモロールドリームカフェ、キャラクターフードコートの4つがあってキャラクターを模したフードが食べられるのですが、どこも混んでいました。館のレストランの整理券をとってその間にショップを巡ることにしました。マイメロディショップは今までに見たことないくらいの数のマイメロディのグッズが置いてあって、ここで何回かわいい!と言ったかわからないくらいかわいさの塊みたいなところです。館のレストランはバイキング形式で2800円(大人)と少し価格帯が高いですがキャラクターがテーブルまで来てくれるのでオススメです。お食事は洋食中心でラーメンや中華もあり、とてもおいしかったです。キャラクターがいつ来てくれるのかとドキドキしながらいただきます。私はダニエル、マイメロディシナモロールさんに会うことが出来ました。マイメロちゃんはかなり大きくて包容感がありました。私とハグした時に私がつけていたクロミカチューシャが取れてしまったのですが、マイメロちゃんが私の頭につけ直してくれまして、なんて優しい子なんだろうと感動しました。隣のファミリー席では小さな女の子をハグしていてマイメロちゃんがますます大きくみえてなんだか泣けました。しかし、その後ろで女の子の弟と思われる小さな男の子がおもちゃのステッキのようなものでマイメロちゃんを何度も叩いていました。そのあとも男の子は床や椅子をバンバンと叩いていてうるさかったのでスタッフさんに注意してもらっておきました。母親と思われる女性は特に注意したりはしていませんでした。このファミリーの席を離れる時だったのですが、マイメロちゃんは自分の叩かれた左腕を右腕でかばうようにして歩いていました。この時、確かに私はマイメロちゃんが悲しそうにみえたのです。もちろんマイメロちゃんの顔はいつも同じなので、悲しそうだと感じたのは私がマイメロちゃんが悲しいのではと思ったからです。しかし、マイメロちゃんの顔って不思議です。シナモロールちゃんはいつも笑っているようにみえるのに、マイメロちゃんは微笑んでいるようにも悲しそうにもみえます。見ている人の心を写しているのでしょうか。キティさんも同系統の顔かもしれませんが、キティさんはピューロにおける絶対アイドルであり女神です。マイメロちゃんもあざといぐらいかわいいですが、それでも普通の女の子感があります。この辺りが自分を重ねやすく、メンヘラがマイメロちゃんに引きつけられる理由になっているのかもしれません。(マイメロ本人もTwitterでたまにメンヘラ的発言をするのでそれをわかっているのかもしれません。)



○スリーハーツを忘れずに現実で生きていく


 たっぷり午後7時半ぐらいまでいましたが楽しかったですし、また行きたいです。キティちゃんやマイメロちゃんをはじめ、キャラクター達にちからをもらえた気がしました。まぁこの感動はキャラ萌えあってこそなのでサンリオキャラが好きじゃない人にはお勧めできないかもしれませんが、大体の日本人はキティちゃんだとかに好印象を持ってると思います。新宿から小田急もしくは京王線で30分の多摩センター駅からすぐです。疲れた大人こそサンリオピューロランドに行ってかわいい、思いやり、なかよく、のスリーハーツを取り戻しましょう!