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スター☆トゥインクルプリキュア、及び映画スター☆トゥインクルプリキュア星のうたに想いをこめてに見る想像力の重要性について

 今年のプリキュアで繰り返されるワードとしてイマジネーション(想像力)があります。このイマジネーションは他人へのものと自分へのものと2つあると思います。つまり、他人の事を想像して多様性を受け入れるイマジネーションとなりたい自分を描いてそこに向かうためのイマジネーションです。


①他人の事を想像して多様性を受け入れるイマジネーション


 近年、性や人種等に対する差別および、その多様性の受容というのをテーマにした作品が多いです。いわゆるポリコレ映画といわれるものがそうです。しかし「そのままでいいんだよ」というだけで、どうしたら多様性を受け入れられるのかまで言及できていない作品が多いかと思います。そこでプリキュアが提案するのがイマジネーション(想像力)です。今年のプリキュアのテーマは「宇宙」なのでロケットで宇宙を旅し、地球と宇宙を行き来するのですが、そこで様々な宇宙人と出会っていきます。宇宙人ですから生まれも育ちも常識も違います。良かれと思ってしたことが相手を傷つけることもあるのですが、プリキュア達は相手のことを想像することで彼らと仲良くなっていき、彼らの問題を解決していくのです。多様性を受け入れるのに大事なのは、相手の事を想像して相手の心に寄り添えるような行動をすることではないでしょうか。



②なりたい自分を描いてそこに向かうためのイマジネーション


 小学生の将来なりたい仕事の1位が公務員らしいです。そもそもなんの公務員かわかりませんが、親がただ安定を望んで子供にそう言わせてるとしか思えません。現代の子供に必要なのはなりたい自分を想像する力です。プリキュアの基本的な毎回のストーリー展開として、宇宙征服をもくろむノットレイダーとの交戦が描かれます。ノットレイダーはプリキュアの周囲の人々の歪んだイマジネーションの力を利用して、マスコットキャラクターであるフワを奪おうと襲ってくるのですが、ここで主人公達はみんなを守りたい!という気持ちからプリキュアに変身します。変身シーンでは「きらめく星の力で憧れの私目指すよ」と歌いながらダンスしてメタモルフォーゼします。普通の中学生(宇宙人含む)を変身させる力は大切なものを守りたいという強い意思の力です。こうありたい、なりたいというイマジネーションが重要なのです。


☆今年のプリキュア映画はこのイマジネーションの重要性というテーマを体現しつつも、プリキュア達が妹のような後輩のような存在にイマジネーションのちからを授けるものになっていたと思います☆


 おはなしとしては、UMA(ユーマ)という猫っぽい未知の生物とプリキュアが出会うことから始まります。ララ(キュアミルキー)は初めは赤ちゃんのように奔放なユーマと仲良くなれなかったのですが、地球という違う環境へ来てしまったことに怖がるユーマの気持ちを想像することでユーマの心を開くことができました。ユーマが暴走してしまったシーンでは「ユーマの気持ちを考えてあげられなかったルン…」と泣いていましたが、ユーマと仲良くなれた時点で十分に他人の気持ちを想像できる子になっていたと思います。映画の後半でユーマが創った星はララ(キュアミルキー)とひかる(キュアスター)と旅した地球の美しいところであふれていました。ユーマは生まれたての赤ちゃんのような存在でしたが、ララとひかると過ごしたことでなりたい自分をイメージすることが出来るようになっていたのです。暴走したユーマも取り戻すためにプリキュアたちが歌ってダンスした「Twinkle Stars」のCGも表情豊かで本当にかわいく、映画館で見るべきレベルのものです。まだ上映してる劇場もあるみたいなので、映画「スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」で全ての人にイマジネーションのちからを感じてほしいです。