沼に飛ぶ!!

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銭湯に行ったらのぞきにあって、居酒屋に女一人で行ったら塩対応を受けて、町内会に参加したら水商売の女が同伴していた話

 近頃どの町も同じようになっていき町の個性が失われているという。渋谷あたりは特に開発が進んでいて、どんどん大きな商業施設ができている。いずれ渋谷はギャルと怪しい外人が闊歩する汚い町ではなくなるだろう。昔ながらの個人商店がつぶれてできるのは、大手のコンビニやドラッグストアであり、大型商業施設にはスーパーやユニクロが入る。どの町も大型資本企業に占拠され、その町らしい古くからあるものは失われていく。だが、私の住んでいる町は昔ながらの下町であり、銭湯や個人商店、町内会といった古きよき文化が今でも色濃く残っている。


◯銭湯に行ったらのぞきにあった

 銭湯といえば減っていく一方で失われつつある文化であるが、私の住んでいる町は銭湯の数がかなり多く、その日の気分で選べるくらい点在している。普段と違う銭湯にでも行ってみようと思ったのが間違いだった。その銭湯に入ると女湯の窓が開いており、窓が公道に面していたのだ。あわてて閉めようとすると男性の通行人が2、3人くらい目が合うくらい近くにいた。この時私は裸だったので本当にゾッとした。この事を番台さんに言うと、湯気を逃がすために窓を開けている、人の通らない路地に面している窓だから問題ないと言って、全くとりあってくれなかった。人の通らない路地に面しているのに、男性の通行人が何人もいたのだ。別の目的があったとしか考えられず、本当に気持ち悪い。しかも現代は誰でもスマートフォンで録画や撮影ができる時代だ。湯気を逃がすのでも公道に面している窓を開ける必要はないと思うし、どうしても開けるなら、すだれをかけたり、生け垣をつくることだってできるはずだ。銭湯が安全で心地よいものだという前提が崩れる出来事だった。それ以来、私は銭湯に行くのをやめた。


◯個人経営居酒屋で塩対応を受ける

 吉田類の酒場放浪記という番組が好きだ。おじさんが町の居酒屋にふらっと入って飲み食いするだけなのだけど、お酒も料理もおいしそうだし、店主や常連とのあたたかいコミュニケーションもチェーン居酒屋にはないもので憧れる。私の住んでいる町も庶民的な小さい居酒屋がひしめきあっているようなところなので、一人でふらっと飲みに行くことがある。しかし、必ずしもあたたかい店主や常連に会えるわけではない。いきなり中国語なまりの店主に「アナタそれ地声デスカ?男に媚びた声、ワタシ嫌いデス」と言われたり、後ろで男性客たちに「女の子が一人で来てるよ~」みたいな陰口を叩かれたりしたこともあります。行く店が悪いのかと思い、昔ながらのおかみさんが一人で切り盛りしてるような家庭的な居酒屋に行ってきたのですが、客が私しかいなかったためか「コロナの時短営業でね、もう商売になんないよ。向かいのもつ煮屋さん行ったことあるの?もつってのは安い肉で、外国産でしょ?うちは国産のいいものしか使わないから」と店主はグチグチ言いたい放題でした。これは私の持論ですが、自分の料理や技術に過度の自信を持っているプライドの高い店は「客に食べさせてやっている」というスタンスになりがちで、それが店の居心地の悪さや全体的な質の低下につながっていきます。老舗の名店と呼ばれるような店に起こりがちです。その後も「一人で飲んで寂しくないの?」「男の人と出かけたりしないの?」などといぶかしげな顔で根掘り葉掘り聞いてきました。やはりまだ女の一人飲みは難しい時代のようです。生まれ変わったら吉田類になりたい。


◯町内会に参加したら水商売の女が同伴していた

 東京で一人暮らしをしている人で町内会に入っている人はほとんどいないと思う。でも私は子供の頃から住んでいた町で一人暮らしを始めたこともあり、町内会に入ってみることにした。子供の頃には町内会のお祭りやクリスマスイベントに参加していたこともあり、町内会に身近ないいイメージを持っていた。そして今住んでいる町の町内会に区役所を通じて入会希望を伝えると、役員の40~50代くらいの男性から連絡がきた。その男性の誘いで近くの小学校で行われるビーチボールバレー大会の見学をすることになった。大会の参加者は子供から大人までたくさんいて、世代を超えて白熱した試合をしていた。不思議だったのが、その連絡をしてきた役員男性が若い女性を連れていたことだ。私と同じように町内会に入ったばかりの人かと思い、「あなたも最近引っ越してこられたんですか?」と聞いたところ「違います」とはっきり否定された。役員男性はその若い女性にやたらと気をつかって話しかけたり、飲み物を渡したりしていた。謎の女性の正体が明らかになったのはバレーボール大会が終わったあと、ファミリーレストランで飲み会になったときのことだ。「エスカルゴ食べたことないの?だいじょうぶだよ食べてみなよ~ゆきちゃん」などと更に親しげにその謎の若い女性に話しかけていたので、その役員男性が席を外した隙に他の町内会の人に「あの人✕✕さんの彼女なんですか?」と聞いてみたのだ。すると「彼女っていうか、…ガールズバーの子だと思うよ」とのことだった。要するに、水商売の女の子にお金を払って休日をいっしょに過ごしてもらっていたのだ。気持ち悪いと思うけれど、それは個人の自由だろう。でもそれにしたって町内会の集まりに連れて来なくてもよかったのではないだろうか。その後も役員男性から何回か連絡が来たが、私が町内会に参加することはなかった。


◯銭湯も個人経営居酒屋も町内会も滅びゆくものは滅びゆくべくして滅びていく

 古くからあるからよいものとは限らない。銭湯も個人経営居酒屋も町内会も、滅びゆくだけの原因があったから滅びてゆくのだ。ファミリーマートばんざい!マツモトキヨシばんざい!サイゼリヤばんざい!近頃どの町も同じようになっていき町の個性が失われているという。それでいい、便利なのがいい。他人に無関心で、セクハラもモラハラもない。よくないものは自然淘汰され、町はこれからどんどんとよくなっていくはずだ。